特に海産物には、「天然」と「養殖」と区別されているものが多いです。
販売されているパックののラベルに書いてあるのを見かけたこともあるのではないでしょうか?
しかし、「養殖」と区別されるマグロはさらに3つに分類されています。
今回は、それぞれの分類について細かくご紹介していきます。
天然マグロとは
天然マグロは、自由に大海原を泳ぎ続けたマグロのことを指します。
マグロは回遊魚のため、常に泳ぎ続けています。
そのため、筋肉質で脂が少なく、赤身が多いのです。
〇天然マグロの特徴
・常に泳いでいるため、筋肉質で赤身が多い
・うま味が強い
・マグロ本来の味を楽しむことができる
・生産地となる地域の水質や栄養状態により質に差がある
養殖マグロとは
日本農林規格(JAS)法では、給餌した水産物は全て「養殖」と表記することが義務付けられています。
そのため、店頭で販売されるマグロには「養殖マグロ」として表記されるのです。
つまり、稚魚に餌を与えながら育てたとしても、天然マグロに1日だけ餌を与えたとしても店頭に並ぶ時には「養殖マグロ」として販売されるのです。
しかし、実際には「完全養殖」・「養殖」・「畜養」の3種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
〇完全養殖
陸上の生け簀で人工ふ化させ、3~4年ほどかけて出荷できる大きさになるまで育てます。
さらに、大きくなった親のマグロから卵が産まれ、またその卵を大きくなるまで育てるといったようにサイクルが出来上がっています。
日本国内で完全養殖に成功しているのはわずかです。
これは、天然マグロの減少による資源の保護を目的として始まった養殖方法です。
〇養殖
完全養殖を行う養殖場からマグロの稚魚を買い付けたりすることで、稚魚からマグロを育てる方法です。
途中で育成を行う業者や場所は変わっても、最後まで人の手によって育てられます。
また、漁獲するまでに要する時間は完全養殖とあまり変わらず3~4年ほどかかります。
〇畜養
日本で購入できるマグロの多くはヨーロッパなどからの輸入品も多く見られます。
ヨーロッパから多くのマグロを輸出できる理由というのが、畜養という育て方です。
幼魚や脂がのっていない成魚を捕まえ、生け簀で数か月から数年かけて餌を与えることで脂がのるまで育てるという方法です。
途中から生け簀に移動することになるので、餌が与えられ運動量が減少し、身が柔らかくなります。
そのため、自然とトロの部分が1~2割ほど増えると言われています。
〇養殖マグロの特徴
・餌や環境を管理して育てられるので、味や質のバランスが考えられている
・餌の配合や種類により、脂ののりや味を調節することができる
・トロの割合が多め
・安定した大きさや質を保ち、美味しいタイミングでの出荷が可能
天然マグロと養殖マグロどちらが美味しいの?
マグロに限らず、「天然」の食材はより美味しいとイメージする人も多いのではないでしょうか。
実際、価格の面では天然マグロの方が高値で販売されることも多いです。
しかし、養殖のマグロでも餌の種類やその他の環境など手間をかけて生産されており、美味しいタイミングで出荷が行われています。
マグロは、季節や場所によっても美味しさに差がでてきます。
そのため、市場での評価も高くどちらがより美味しいかというのを断言することはできません。
どちらの良さも理解し、マグロを楽しみましょう。
まぐろの保存に最適なキッチンペーパー
旬に合わせて美味しいマグロを楽しみたいものです。
そこで、まぐろを保存するのに欠かせないのがキッチンペーパーです。
ここでは、マグロの鮮度を保つ際に欠かせない万能なキッチンペーパー「まぐロール」をご紹介いたします。
まぐロールは、プロの料理人も愛用する冷マグロの保存に最適な食品鮮度保持ペーパーです。
まぐロールは、マグロの臭みや傷みの原因となる血や水分を吸収します。
また、優れた吸水性と併せて保湿性があるため、マグロの乾燥も防ぎます。
特にまぐろや解凍まぐろの鮮度を保持する商品ですが、野菜や肉類など幅広く使用できる万能さも魅力のひとつです。
食材に直接触れることの多いキッチンペーパーですが、完全国内生産で有害物質を含まないため、どの食材にも安心して使うことができます。
まとめ
スーパーなどで見かけるマグロのラベルに記載される「天然」と「養殖」という区別ですが、養殖だけでも細かく分類されています。
養殖マグロの研究は長年世界中で行われており、日々進化を遂げています。
天然マグロ・養殖マグロともに特有の味や魅力があります。
料理や旬に合わせて選んでいきましょう。